住宅ローン返済中でも老後資金は作れる!40代共働き夫婦の「二兎を追う」戦略【シミュレーション付き】
「住宅ローンを払いながら、老後のお金まで準備できるんだろうか…」
「住宅ローンを払いながら、老後のお金まで準備できるんだろうか…」
40代になって、こんな不安を感じたことはありませんか?
私たち夫婦も同じでした。30代で家を買い、毎月のローン返済に追われながら、ふと気づいたら40代。子どもの教育費も増えてきて、老後のことなんて後回しにしていました。
でも、ある日ライフプラン表を作ってみたら現実を突きつけられました。「このままでは、ローンを払い終えた頃には老後資金がほぼゼロ」という衝撃の結果が出てしまったんです。
それをきっかけに本腰を入れて考えた結果、住宅ローンを返済しながら老後資金を積み上げる方法は、ちゃんとあることがわかりました。この記事では、私たちが実践してきた「二兎を追う戦略」を具体的な数字と一緒にお伝えします。
まず現実を確認:40代共働き夫婦の「老後問題」はどのくらい深刻?
「老後2,000万円問題」は今も有効?
2019年に話題になった「老後2,000万円不足問題」。あの試算は「夫65歳・妻60歳の無職夫婦が30年生活すると約2,000万円が不足する」というものでした。
2026年現在、物価上昇が続いているため、実態としてはさらに多くの資金が必要と言われています。仮に月の生活費が夫婦で25万円かかり、年金収入が月20万円なら、毎月5万円の赤字。30年間では1,800万円の不足です。
ただし、老後に住宅ローンが残っていなければ、家賃がかからない分だけ有利です。持ち家の強みはここにあります。
40代から始めると「残り時間」はどのくらいある?
65歳で退職するとして、現在45歳なら残り20年。これは実はかなり有利な時間です。
毎月5万円をNISAで積み立て、年利5%で運用できた場合(過去実績であり将来の運用成果を保証するものではありません)、20年後の積立総額は約2,055万円になります。
月5万円×20年の積立元本は1,200万円ですから、複利効果で約855万円上乗せできる計算になります。
「40代から始めても遅い」は大きな誤解です。
住宅ローン返済中の「手元資金の現実」を把握する
共働き夫婦の月収から何が残るか
たとえば、世帯手取り月収が60万円の場合、支出の内訳はこうなります。
| 支出項目 | 月額 |
|---|---|
| 住宅ローン返済 | 約8.5万円(3,000万円・変動0.9%・35年) |
| 食費・日用品 | 約10万円 |
| 光熱費・通信費 | 約3万円 |
| 子どもの教育費(公立) | 約5万円 |
| 保険料 | 約2万円 |
| 車・交通費 | 約3万円 |
| 娯楽・外食・旅行積立 | 約5万円 |
| 合計 | 約36.5万円 |
手取り60万円から引くと、残りは約23.5万円。ここから老後資金と緊急予備費に回せる計算になります。
まず「生活防衛資金」を確保する
老後資金の前に、まず手をつけるべきは生活防衛資金です。目安は生活費の3〜6ヶ月分。月の生活費が36万円なら、108〜216万円を普通預金や定期預金で確保しておきます。
この資金があって初めて、「多少相場が下がっても慌てずにいられる」という精神的な余裕が生まれます。
「二兎を追う」戦略の全体像
住宅ローン返済と老後資金準備を同時に進めるために、私たちは次のつ2の柱で考えています。
柱1:NISAで老後資金を積み立てる(攻め) idecoもあるがNISAで十分 柱2:繰り上げ返済はほどほどに(守り)
柱1:NISAで老後資金を積み立てる
新NISAの「つみたて投資枠」を最大活用
2024年から始まった新NISAでは、つみたて投資枠で年間120万円(月10万円)まで非課税で積み立てられます。
共働き夫婦なら夫婦それぞれが使えるので、世帯合計で年240万円が上限です。成長投資枠まで使えば年360万円。夫婦で合わせれば年720万円になります。
老後資金目的なら、全世界株式インデックスファンドのような長期・分散型の商品が向いています。
月いくら積み立てればいいの?
目標額を1,500万円(老後の不足分)とした場合、以下が目安です(年利5%・過去実績であり将来の運用成果を保証するものではありません)。
| 積立期間 | 必要な月積立額(年利5%の場合) |
|---|---|
| 20年(45歳→65歳) | 約3.7万円/月 |
| 25年(40歳→65歳) | 約2.6万円/月 |
| 15年(50歳→65歳) | 約5.8万円/月 |
40代のうちに始めるほど、毎月の負担は小さくなります。「とりあえず月3万円から」でも十分スタートになります。
夫婦で役割分担するのがコツ
私たちがやっているのは、夫のNISAは老後資金メイン、妻のNISAは子どもの大学費用メインという役割分担です。こうすることでお金の目的がはっきりして、「何のために積み立てているか」がぶれにくくなります。
iDeCoもありますが、夫婦合わせて新NISAは3600万円分非課税枠があります。これを超える資金がある方はiDeCoをお勧めできますが、通常はNISAで十分です。
私も新NISAが始まる前はiDeCoも使っていましたが、現在は新NISAのみにしています。iDeCoは休眠状態です。
柱2:繰り上げ返済は「ほどほど」に
繰り上げ返済が正解とは限らない
住宅ローンの金利が変動0.7%の場合、繰り上げ返済の「確定リターン」は0.7%です。一方、長期でNISA積立をした場合の期待リターンは(あくまで過去実績ベースで)年4〜6%と言われています。
純粋な数字だけで比べると、「繰り上げ返済より投資のほうが有利」という結論になりやすいです。
ただし、繰り上げ返済にはお金で買えないメリットがあります。
- 毎月の返済額が減り、家計の「守り」が固まる
- 万が一の失業時に家を手放すリスクが下がる
- 精神的な安心感が得られる
金利の低い今は「繰り上げ返済は無理してやらなくていい」というのが私たちの考えのひとつです。ただし、住宅ローン控除(ローン残高の0.7%が最大13年間税額控除)が終わるタイミングで改めて見直すことをおすすめします。
住宅ローン金利も最近は年々上がってきています。来年も上がると見込まれています。
繰り上げ返済をするなら「期間短縮型」
繰り上げ返済をするなら、毎月の返済額が減る「返済額軽減型」より、返済期間が縮まる「期間短縮型」のほうが総支払利息の削減効果が大きくなります。
40代共働き夫婦のモデルプランをシミュレーション
以下は45歳・世帯手取り月60万円の共働き夫婦が65歳までの20年間で老後資金を積み上げるプランの一例です。
| 項目 | 月額 | 20年後の目安額(年利5%の場合) |
|---|---|---|
| NISAつみたて(夫) | 3万円 | 約1,233万円 |
| NISAつみたて(妻) | 2万円 | 約822万円 |
| 合計 | 5万円/月 | 約2055万円 |
※上記の試算はすべて過去の市場実績に基づくものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。元本割れのリスクがあります。
月約10万円の積立で、老後資金として約4,000万円規模を目指せる計算になります。住宅ローン(月8.5万円)と合わせた月の固定費は約18.5万円。世帯手取り60万円なら十分に現実的なプランです。
よくある疑問
Q:50代からでも老後資金は間に合いますか?
A:遅れた分だけ毎月の積立額を増やす必要はありますが、50代からでも十分に意味があります。65歳まで15年あれば、月5万円の積立で(年利5%の場合)約1,360万円になります。
「ゼロよりは確実にいい」という考え方で、できる範囲から始めましょう。
Q:住宅ローンが残っていると老後生活は厳しいですか?
A:退職時にローンが残っている場合は、退職金の一部で一括返済するという方法があります。ただし、退職金を全部ローンに充ててしまうと老後資金がなくなるリスクがあるため、バランスを見ながら検討してください。
退職金は年々減らされる傾向がありますので、退職金をあてにしない計画を立てることをお薦めします。
まとめ:住宅ローンがあっても老後資金は作れる
- 住宅ローン返済中でも、老後資金の積立は「今すぐ始める」のが正解
- NISAで非課税・節税の恩恵を最大化する。ただし、NISAを優先することをお薦めします。NISAはいつでも売却することができますが、iDeCoもありますが、iDeCoは60歳まで資金拘束されますので、 急にお金が必要になった時に売却ができないです。別途NISA、iDeCoの違いの記事も書きたいと思います。
- 繰り上げ返済は「金利が低い今は急がなくていい」がひとつの考え方
- 40代共働き夫婦なら、月10万円以内の積立でも十分な老後資金を目指せる
「住宅ローンがあるから老後は後回し」ではなく、「住宅ローンがあるからこそ、今から小さく始める」。その発想の転換が、10年後・20年後の安心につながります。
私たちもまだ道の途中ですが、「やっていてよかった」と実感する日が必ず来ると信じながら積み立てを続けています。
※本記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています。金利・制度は変更される場合があります。具体的な資産運用・税務については専門家(ファイナンシャルプランナー・税理士)にご相談ください。
投資には元本割れリスクがあります。過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。
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