住宅ローンを三菱UFJから住信SBIへ借り換えた実録|0.6%→0.32%で総額134万円の差
2016年に三菱UFJ銀行で4,400万円を借りた住宅ローンを、2024年3月に住信SBIネット銀行の0.32%へ借り換えた実録。5年放置した理由、金利差の試算、諸費用の落とし穴、そして借り換え後に0.82%まで上がった顛末まで正直に公開します。
2016年に三菱UFJ銀行で4,400万円を借りた住宅ローンを、2024年3月に住信SBIネット銀行へ借り換えました。金利は0.6%から0.32%へ。残債は3,400万円まで減っていました。
この記事では、なぜ借り換えたのか、どういう手順で進んだのか、そして実際に得したのか損したのかを、正直に書きます。結論から言うと、効果はありましたが「金利差だけ見て飛びつくと危ない」というのが一番の学びでした。
本記事は運営者個人の実体験と2026年8月時点の情報に基づく記録です。金利・手数料・審査基準・商品内容は金融機関や時期によって異なり、現在の条件とは異なる場合があります。特定の金融機関を推奨するものではありません。借り換えの判断はご自身の状況に応じて、必要に応じて金融機関やFP等の専門家にご相談のうえ行ってください。
結論:8年間放置していた0.2%の差が、借り換えのきっかけでした
まず、わが家の住宅ローンの経緯です。
| 時期 | 金融機関 | 借入額・残債 | 金利 |
|---|---|---|---|
| 2016年 | 三菱UFJ銀行 | 4,400万円 | 0.4%(当初3年固定) |
| 3年経過後 | 三菱UFJ銀行 | — | 0.6%(変動へ移行) |
| 2024年3月 | 住信SBIネット銀行 | 3,400万円 | 0.32% |
問題は3年固定が終わったあとでした。0.4%が0.6%に上がったのですが、当時の私は「0.2%くらい誤差だろう」と考えて、そのまま5年近く放置しました。
当初固定型は、固定期間が終わると自動的に金利が変わります。銀行から大々的な連絡が来るわけではなく、返済額の通知で気づく程度です。
わが家はここで一度も見直しをしませんでした。固定期間の終了は、借り換えを検討する最大のタイミングだったと今は思います。
なぜ借り換えを決めたのか
きっかけは大げさなものではありません。ネット銀行の金利が0.3%台だと知り、自分の0.6%と並べてみたことです。
そこで初めて、残り何年、いくら払うのかを計算しました。8年払ってきたのに、残債はまだ3,400万円。この数字を直視したのが、実質的なきっかけでした。
金利差でいくら変わったのか【試算】
実際の効果を数字で見てみます。残債3,400万円・残期間27年・元利均等返済という前提での試算です。
| 毎月の返済額 | 総返済額 | |
|---|---|---|
| 借り換え前(0.6%) | 約113,700円 | 約3,684万円 |
| 借り換え後(0.32%) | 約109,600円 | 約3,549万円 |
| 差 | 月 約4,100円 | 約134万円 |
※上記は前提条件を置いた試算であり、実際の返済額とは異なります。
正直に言うと、月4,100円と聞いたときは「意外と少ない」と感じました。しかし総額では134万円です。
借り換えの効果は毎月の額ではなく、総額で判断するべきだと実感しました。月単位で見ると、たいていの人は「この程度なら面倒だからいいか」と思ってしまいます。私が5年放置したのも、まさにそれが理由でした。
ここが落とし穴:諸費用を引かないと本当の得は分からない
ただし、134万円がそのまま手元に残るわけではありません。借り換えには諸費用がかかります。
- 事務手数料——借入額に対して数%かかるのが一般的で、金額としては最も大きい項目です
- 抵当権の設定・抹消の登記費用——新しい銀行の抵当権を設定し、前の銀行のものを抹消します
- 印紙代など
諸費用を差し引いて初めて、本当に得なのかが分かります。残期間が短い人や残債が少ない人は、諸費用のほうが上回って損をすることがあります。
目安として残債1,000万円以上・残期間10年以上・金利差0.3%以上が揃っていないと、効果が出にくいと言われます。わが家は残債3,400万円・残期間27年だったので、条件としては恵まれていました。
手続きの流れ
実際に進んだ順番はこうでした。
- 今の金利と残債を確認する——返済予定表を引っ張り出しました。ここが出発点です
- 借り換え先の候補を絞る——金利だけでなく、事務手数料と団信の内容も合わせて比較します
- 事前審査を申し込む——ネット銀行なのでオンラインで完結しました
- 本審査・必要書類の提出——収入証明、物件の資料などを揃えます
- 契約・実行——新しい銀行から前の銀行へ資金が移り、完了です
ネット銀行は店舗に行く必要がないのが大きな利点でした。共働きで平日に動けないわが家には、これが決め手のひとつでした。
①金利 ②事務手数料 ③団信の保障内容。金利だけを並べると判断を誤ります。
特に③は見落としがちですが、保障が手厚い商品は金利が上乗せされることがあり、実質的な負担は金利表示だけでは分かりません。
借り換えて、その後どうなったか
ここが一番大事な部分です。0.32%は、そのままではありませんでした。
| 時期 | 金利 |
|---|---|
| 2024年3月(借り換え時) | 0.32% |
| 2025年1月 | 0.57% |
| 2025年7月 | 0.82% |
1年4か月で、借り換え前の0.6%を超えてしまいました。
「では借り換えは無駄だったのか」と思われるかもしれませんが、私はそう考えていません。借り換えていなければスタートが0.6%だったので、同じだけ上がればもっと高い金利になっていたはずだからです。
その後わが家がどう判断したかは「変動金利が0.32%→0.82%に上がったわが家がどうしたか」に書きました。
振り返って思う、3つの反省
①「0.2%は誤差」と考えて5年放置したこと
これが最大の反省です。0.2%を月額に直すと数千円ですが、27年分では100万円単位になります。月で見るか総額で見るかで、判断がまるで変わります。
②固定期間の終了を意識していなかったこと
当初3年固定が終わる時点が、本来いちばんの見直しどきでした。カレンダーに入れておくべきだったと思います。
③金利だけ見て、その後の上昇を想定していなかったこと
0.32%という数字に安心してしまいました。変動金利は半年ごとに見直されるので、その数字は「今の」金利でしかありません。当たり前のことですが、実際に上がるまで実感がありませんでした。
これから借り換えを考えている方へ
わが家の経験から言えるのは、順番が大事だということです。
- 今の金利と残債を正確に把握する——返済予定表を見れば分かります。まずここから
- 借り換えでいくら変わるか確認する——下がらないなら借り換えは不要と分かります
- 諸費用を引いて、本当に得か判断する
①を飛ばして「借り換えたほうがいいらしい」から入ると、判断ができません。私が5年動けなかったのは、①をやっていなかったからです。
🏦 いくら下がるか、まとめて確認する方法
複数の銀行を1行ずつ調べるのは、共働きだと現実的ではありません。残債・残期間・今の金利を入力すると、借り換えでいくら変わるかをまとめて確認できる無料の診断サービスがあります。
→ モゲチェックで借り換え診断をする(無料)
診断は無料・5分、審査ではないので信用情報に影響しません。
なお、わが家が借り換えたのは2024年で現在は完済済みのため、私自身が今このサービスを使う立場にはありません。当時これがあれば、銀行を1行ずつ調べる手間はかなり減っていたと思います。
まとめ
- 2016年に三菱UFJで4,400万円・0.4%(当初3年固定)で借り、固定終了後に0.6%へ
- 「0.2%は誤差」と考えて約5年放置したのが最大の反省
- 2024年3月、残債3,400万円を住信SBIネット銀行の0.32%へ借り換え
- 試算では月約4,100円・総額約134万円の差。月額ではなく総額で判断すべき
- ただし諸費用を引かないと本当の損得は分からない。残債1,000万円以上・残期間10年以上・金利差0.3%以上が目安
- 借り換え後、1年4か月で0.82%まで上昇。変動金利は借りたときの数字で固定されない
そもそもの銀行選びで何を間違えたのかは「住宅ローンの銀行選び、私の失敗談と後悔【37歳・4,400万円の実体験】」、借り換えを検討すべきタイミングの一般的な判断基準は「住宅ローンの「借り換え」を検討すべきタイミングと判断基準」に書いています。
※本記事は2026年8月時点の情報および運営者個人の実体験に基づく記録です。記載の試算は前提条件を置いた概算であり、実際の返済額・諸費用とは異なります。金利・手数料・審査基準・商品内容は金融機関や時期により異なります。借り換えの判断はご自身の責任で、必要に応じて金融機関・FP等の専門家にご相談のうえ行ってください。
関連記事
変動金利が0.32%→0.82%に上がったわが家がどうしたか|借り換え経験者の全記録
借り換えで0.32%まで下げた10か月後に0.57%、その半年後に0.82%へ。2段階の金利上昇を経験した47歳が、固定への借り換え・再借り換え・繰り上げ返済の3択をどう判断し、最終的に完済へ至ったかの全記録。

変動金利がついに1%超え。今すぐ確認すべき3つのこと【2026年5月】
変動金利が1%を突破しました。0.3%台で借りた人の返済額はどう変わる?借り換えは必要?今すぐやるべき3つの行動を、実体験をもとに解説します。

日銀が6月に利上げしたら住宅ローンはいつ・いくら上がる?【2026年版】
6月の日銀利上げが住宅ローンの返済額に反映されるのはいつ?0.25%上昇で月いくら増えるか、借入額・残年数別シミュレーション付きで解説します。