【保存版】年金の全体像が10分でわかる|40代共働き夫婦のためのまるわかりガイド
国民年金と厚生年金の違い、第1〜3号被保険者、老齢・障害・遺族の3つの役割、繰上げ繰下げ、2025年改正まで。年金の全体像を40代共働き夫婦の目線で10分で整理する保存版ガイドです。
「年金って、結局いくらもらえるの?」「国民年金と厚生年金って何が違うの?」——40代になると気になり始めるのに、いざ調べると言葉が難しくて挫折しがち。
この記事は、年金の全体像が10分でわかるように、難しい用語をかみくだいて整理した「地図」です。細かい記事を読む前の土台として使ってください。
本記事は2026年時点の公開情報をもとにした一般的な解説です。年金額・条件・改正の施行時期は変わることがあります。ご自身の正確な見込み額は「ねんきんネット」や年金事務所でご確認ください。
まず大前提:年金は「2階建て」
日本の公的年金は2階建てでできています。ここさえ分かれば全体像の半分は理解できたようなものです。
| 階 | 名前 | 対象 |
|---|---|---|
| 1階 | 国民年金(基礎年金) | 20〜60歳の全員が加入 |
| 2階 | 厚生年金 | 会社員・公務員が上乗せで加入 |
つまり会社員・公務員は1階+2階の両方、自営業・フリーランスは1階だけ。この差が将来の受給額の大きな違いになります。さらに任意で3階部分(iDeCo・企業年金など)を積み増せます。
あなたはどのタイプ?被保険者の3区分
立場によって「号数」で区分されます。共働き夫婦は自分と配偶者がどれかを確認しましょう。
| 区分 | 対象 | 保険料 |
|---|---|---|
| 第1号 | 自営業・フリーランス・学生など | 自分で国民年金を納付 |
| 第2号 | 会社員・公務員 | 給与天引き(労使折半) |
| 第3号 | 第2号に扶養される配偶者 | 負担なし(年収の壁に注意) |
年金は「老後」だけじゃない:3つの役割
年金=老後のお金、と思われがちですが、実は3つの場面で支えてくれる保険です。
- 老齢年金:歳をとったとき(原則65歳から)
- 障害年金:病気やケガで働けなくなったとき
- 遺族年金:一家の働き手が亡くなったとき(残された家族へ)
それぞれに「基礎(1階)」と「厚生(2階)」があります。とくに遺族年金は2028年に大きな改正があるため、別記事「遺族年金は「もらえる前提」で大丈夫?」で詳しく解説しています。
いくらもらえる?受け取り方の基本
老齢基礎年金(1階)は、40年(480か月)納めて満額で年約83万円(月約6.9万円・2025年度)。厚生年金(2階)は働いていたときの給与と加入期間で決まるため、人によって差が出ます。
受け取り開始は原則65歳ですが、早める(繰上げ・最大24%減)/遅らせる(繰下げ・最大84%増)こともできます。長生きに備えるなら繰下げが有利になりやすい一方、早く受け取りたい事情があれば繰上げも選べます。
2025年の改正で押さえるべき4つ
2025年に年金制度の改正が成立しました。40代に関係が深いポイントです。
- 厚生年金の適用拡大:パート・短時間労働者も厚生年金に入りやすくなる方向(将来の年金が増える)
- 在職老齢年金の見直し:働きながら年金をもらう人の支給停止ライン引上げ(月50万→62万円)
- iDeCoの拡充(2026年12月〜):加入できる年齢が70歳未満まで、掛金上限も引上げ(会社員 月6.2万円など)
- 遺族年金の改正(2028年4月〜):男女差の解消、子のない60歳未満は原則5年の有期給付へ
わが家の整理術:まず「ねんきんネット」
わが家は本人47歳・妻49歳の共働き。年金の全体像を理解したくて、まず夫婦それぞれ「ねんきんネット」で見込み額を確認しました。
数字が見えると、「公的年金でこれくらい、足りない分はNISAやiDeCoで補う」という老後の設計図が一気に描けます。年金は「もらえるか不安」と漠然と心配するより、自分の数字を知ることが第一歩です。
まとめ:この順番で押さえれば迷わない
- 年金は2階建て(1階=国民年金/2階=厚生年金)+任意の3階(iDeCo等)
- 自分と配偶者の号数(第1〜3号)を確認する
- 年金には老齢・障害・遺族の3つの役割がある
- 受け取りは繰上げ・繰下げで調整できる
- まずはねんきんネットで自分の見込み額を見て、足りない分をNISA・iDeCoで補う
全体像をつかんだら、次は「遺族年金」「iDeCo」「NISA」など個別テーマを深掘りしていきましょう。
※本記事は2026年時点の一般的な情報提供であり、特定の金融商品を推奨するものではありません。年金額・制度は変動します。正確な内容は日本年金機構等の公的機関でご確認ください。
関連記事
遺族年金は「もらえる前提」で大丈夫?2028年改正と共働き夫婦が知るべきこと
遺族年金は一生もらえるとは限りません。遺族基礎年金・遺族厚生年金のしくみと、2028年4月施行の改正(男女差解消・子のない配偶者は5年有期化)を、共働き子育て世帯の家計目線で解説します。
iDeCo掛け金の上限が2026年12月に月6.2万円へ引き上げ!40代共働き夫婦の節税シミュレーション
2026年12月からiDeCo掛け金の上限が会社員で月23,000円→62,000円に引き上げ。40代共働き夫婦が増額した場合の年間節税効果と具体的な手続きをシミュレーションで解説。

40代で初めての家購入:住宅ローンで気をつけるべき7つのポイント
40代で住宅購入を検討している方へ。定年までの返済計画、老後の生活費確保、健康リスクへの備えなどを詳しく解説します。