住宅ローン返済中に教育費1000万円をどう貯める?40代共働き夫婦の実践プラン

子ども1人に1000万円以上かかる教育費。住宅ローンを抱えながらどう準備する?学資保険とNISAを数字で徹底比較し、40代共働き夫婦の実践プランをお伝えします。
「住宅ローンを返しながら、子どもの教育費1,000万円なんて本当に貯められるの?」
毎月のローン返済、食費、光熱費、習い事代。家計簿をつければつけるほど、投資や貯蓄に回せるお金が見当たらない。気づけば子どもは中学生になり、大学までもう数年しかない。そんな焦りを感じている40代の方は、決して少なくありません。
私自身、47歳の今この記事を書いていますが、長女が中学1年、長男が小学4年になるまで、ずっと同じ悩みを抱えてきました。共働きで年収はそれなりにあっても、住宅ローンを抱えながらの教育費準備は、本当に綱渡りでした。
この記事では、私たち夫婦が実際にやってきた「教育費1,000万円を確保するための積立プラン」を、年齢別・口座別に具体的にお伝えします。読み終わる頃には、「今月いくら・どこに入れればいいか」が1つはっきり見えているはずです。
ローン返済しながら教育費1,000万円なんて、本当に貯められるのか
子ども1人を大学卒業まで育てるのに、教育費は最低でも1,000万円かかると言われています。私立や下宿が絡めば、軽く1,500万円を超えます。我が家のように子どもが2人いれば、単純計算で2,000万〜3,000万円です。
一方で、住宅ローンの返済は毎月10万円前後。ボーナス払いを設定していれば、年に2回、まとまった額が出ていきます。さらに食費、光熱費、保険料、習い事、塾代…。「投資にいくら回せますか?」と聞かれても、正直、答えに詰まる時期が長く続きました。
多くの40代世帯がぶつかる壁は、ほぼ共通しています。
- 毎月の生活費とローン返済で、貯蓄に回す余裕がほとんどない
- NISAを始めたいが、いくら積み立てればいいか分からない
- 子どもが中高生になり、教育費が一気に増え始めた
- 「気づいたら大学入学まで5年しかない」という焦り
このまま手をつけずにいると、いざ大学受験という時に、預金を取り崩すか、最悪、教育ローンに頼ることになります。教育ローンは金利が3%前後で、住宅ローンより重い負担になります。
私たち夫婦も、同じ場所で立ち止まっていた
恥ずかしながら、我が家がNISAやジュニアNISAに本気で取り組み始めたのは、長女が小学校に上がる少し前のことでした。それまでは「投資は怖い」「元本割れしたらどうする」と思って、銀行預金にお金を寝かせていました。
当時の家計はこんな状況です。
- 私(本人)年収850万円、妻580万円の共働き
- 住宅ローンの月返済は約11万円(残債は当時2,000万円超)
- 子どもは長女・長男の2人
- NISAは妻が月2万円だけ、私はゼロ
「共働きでこの年収なら、もっと貯められるはず」と頭では分かっていても、実際は、毎月のキャッシュフローを見ると本当にギリギリでした。ボーナスでなんとか赤字を埋める年もありました。
転機になったのは、ジュニアNISAの制度終了が話題になった時です。「子ども1人あたり80万円を2年分、合計160万円までなら非課税で投資できる」と知り、夫婦で腹を決めて、長女・長男それぞれに160万円ずつ、計320万円をオルカン(全世界株式インデックス)に投入しました。
あの時の判断は、今振り返っても我が家の家計にとって一番大きなターニングポイントでした。現在その320万円は、相場の追い風もあり、おおよそ倍近くまで成長しています。「ローン返済中でも、教育費は別ルートで育てられる」と実感できた瞬間でした。
教育費1,000万円を確保する3本柱の積立プラン
我が家が実践してきた、教育費1,000万円(子ども2人なら2,000万円)を確保するための積立プランは、シンプルに3本柱です。
柱1:ジュニアNISA(または旧ジュニアNISAの運用継続)
2023年でジュニアNISAは新規投資が終了しましたが、既に投資した分は子どもが18歳になるまで非課税で運用できます。我が家の場合、長女・長男に各160万円、合計320万円を全世界株式インデックスで運用中です。
過去のリターンが続くと仮定するのは危険ですが、年5%で運用できれば、長女が18歳になる頃には1人分が240万円前後、長男はもう少し長く運用できるので260万円前後まで育つ可能性があります。これだけで、大学初年度の入学金・授業料はほぼカバーできる計算です。
柱2:夫婦の新NISA(つみたて投資枠)
住宅ローンの完済を2026年3月に控え、家計に少し余裕が出てきたタイミングで、夫婦のNISAを大幅に増額しました。
- 私(本人):月10万円(今年から増額。以前は月2万円)
- 妻:月4万円(今年から増額。以前は月2万円)
合計、月14万円を新NISAのつみたて投資枠で積み立てています。これは「教育費専用」と決めているわけではなく、老後資金と教育費のハイブリッドな位置づけです。必要な時に必要な分だけ取り崩す、という柔軟な使い方を想定しています。
柱3:現金(学資代わりの預金枠)
投資だけに偏らないよう、生活防衛資金とは別に、教育費の「直近5年で使う分」だけは現金で確保しています。大学受験や入学金は、相場が下がっているタイミングでも必ず支払う必要があるため、ここを株式に置くと精神的にきついからです。
目安は、大学入学までの残り期間が5年を切ったら、必要額の半分程度を現金化していくイメージです。
子どもの年齢別「月いくら・どこに積み立てるか」早見表
ここからは具体的な数字に落とし込みます。前提として、年5%運用、子ども1人あたり大学費用1,000万円のうち、半分の500万円を投資で確保するケースで計算します(残り500万円は児童手当・現金貯蓄・奨学金などで賄う想定)。
| 子どもの年齢 | 残り期間 | 月いくら・どこに |
|---|---|---|
| 0〜6歳(未就学) | 12〜18年 | 新NISAに月2.5万円(年5%で約870万円) |
| 小学生(7〜12歳) | 6〜11年 | 新NISAに月4万円(年5%で約620万円) |
| 中学生(13〜15歳) | 3〜6年 | 投資3:現金7。現金を月5〜6万円 |
| 高校生(16〜18歳) | 0〜3年 | 現金中心。預金に月6〜8万円 |
子どもが0〜6歳(未就学)の場合
大学入学まで12〜18年。最も時間を味方にできる時期です。月2.5万円を新NISAで18年積み立てれば、年5%運用で約870万円。1人分の大学費用はほぼ完成します。
子どもが小学生(7〜12歳)の場合
残り6〜11年。我が家の長男はここに該当します。月4万円を新NISAで10年積み立てると、年5%運用で約620万円。我が家は長男分にジュニアNISAの実績(160万→約260万に成長見込み)があるため、ここに月3万円程度の上乗せで足りる計算です。
子どもが中学生(13〜15歳)の場合
残り3〜6年。我が家の長女はここです。投資のリターンを期待しにくい期間に入るため、「投資3:現金7」くらいの配分が安全です。月5〜6万円のペースで現金貯蓄を積み増し、ジュニアNISAは大学入学の直前まで運用継続します。
子どもが高校生(16〜18歳)の場合
残り0〜3年。新規の投資はリスクが高いため、ここからは現金中心。月6〜8万円を学資代わりの預金にシフトし、ジュニアNISAは大学初年度の支払いタイミングで取り崩します。
このプランが効くのは「40代・子ども小中学生・ローン返済中の共働き」
正直にお伝えすると、この記事のプランがそのまま当てはまるのは、限られた世帯です。
- 夫婦どちらも40代
- 子どもが小学生〜中学生(残り時間が6〜12年あるくらい)
- 住宅ローン返済中、または完済目前
- 世帯年収1,000万〜1,500万円の共働き
- NISAをまだフル活用できていない
このゾーンの方は、我が家のように「ローン完済の見通し」と「子どもの大学入学」が同時期に近づきます。だからこそ、ローン返済の負担が軽くなるタイミングで一気にNISAを増額する、というキャッシュフロー設計が効きます。
逆に、子どもが高校生以降の方や、シングルインカムでローンも残っている方は、無理に投資比率を上げず、現金中心の戦略に切り替えることをおすすめします。投資は「時間」が最大の味方なので、残り時間が少ない局面では別のアプローチが必要です。
今月、教育費積立を「1つだけ」決めて動き始める
ここまで読んでくださった方に、最後にお願いがあります。「全部やろう」と思わないでください。我が家もそうでしたが、一度に全部変えようとすると、必ず挫折します。
今日決めるのは、たった1つでいいです。
- 「夫婦どちらかのNISAを、今月から月◯円増額する」
- 「子どもの口座を確認して、ジュニアNISAの運用状況を見てみる」
- 「来月から、教育費専用の口座を1つ開設する」
このうち、どれか1つだけ。今日、スマホかパソコンで5分だけ手を動かしてください。
我が家の320万円のジュニアNISAも、最初の一歩は「夫婦で1時間だけ話す」ことから始まりました。完璧なプランより、不完全でも今日動くことのほうが、10年後の家計を変えます。
住宅ローンと教育費は、両立できます。私たちが実際にやってきた道のりなので、これは断言できます。あなたの家庭でも、必ず道は開けます。
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