資産運用

個別株分析・第3弾|KDDI(9433)を財務11項目で採点

わが家保有の高配当株を財務11項目+株主還元4視点で分析するシリーズ第3弾。財務スコア8/11・24期連続増配・PBR2.0倍の通信大手KDDI(9433)を深掘りします。

2026年6月27日読了目安:約8分
#高配当株#個別株分析#KDDI#配当金

わが家が保有する高配当株を、1銘柄ずつ財務11項目で分析していくシリーズ。第3弾は、通信大手で連続増配の常連KDDI(9433)です。「減配しない安心感」で根強い人気の銘柄。わが家が作った分析カードと数字で見ていきます。

⚠️ はじめにお読みください(免責事項)
本記事は、運営者個人が公開情報をもとに行った分析・感想を共有するものです。特定の銘柄の購入・売却を勧めるもの(投資助言)ではなく、その正確性・完全性や将来の運用成果を保証するものでもありません。記載の株価・指標・配当はすべて執筆時点のもので、その後変動します。投資による損益はすべてご自身に帰属します。投資の最終判断は、必ずご自身の責任で、必要に応じて証券会社・IFA・FP等の専門家にご相談のうえ行ってください。

結論:わが家の分析カード(財務スコア8/11)

KDDI(9433)の財務11項目分析カード。財務スコア8/11、配当利回り3.1%、連続増配24期、PBR2.0倍。

株価2,706円(2026年6月時点)での、わが家の分析です。通信業の業界特性を加味して11項目を5点満点で採点しました。

どんな会社?(1分でわかる事業内容)

KDDIは国内通信2位の大手です。au・UQ・povoの移動体通信を軸に、金融(auじぶん銀行・auPAY)・でんき・DX・データセンターへ多角化しています。安定したストック型収益と24期連続増配が強み。自社株買いも継続し、株主還元に積極的です。2025年に1株を2株に分割(1:2株式分割)し、少額からも買いやすくなりました。

11項目の採点結果

緑=合格、青=注意、赤=要注意(5点満点)。通信業の業界特性を考慮して採点しています。

項目点数コメント
①配当利回り3/5(注意)3.1%・高配当ラインの4%には届かず
②1株配当(増配)5/524期連続増配・通信業の鉄板
③配当性向5/543.6%・無理のない健全水準
④営業CF5/5通信インフラで毎年潤沢
⑤EPS(1株益)4/5純利益6〜7千億円で安定的
⑥売上高5/5約6兆円・国内通信2位
⑦自己資本比率4/5金融事業拡大でやや低下傾向
⑧PER(割安度)3/5(注意)14.3倍・割安とは言えない
⑨PBR(割安度)2/5(要注意)2.0倍・割安ではない(高ROE反映)
⑩営業利益率5/5約18%・通信業で高水準
⑪現金等4/5財務基盤は巨大で安定

株主還元の強化分析(11項目に加えた4視点)

「減配しない会社か」を見抜く、配当の“質”をはかる4つの視点です。

視点評価内容
配当方針強い累進配当(減配なし)+DOEを採用。性向40%以上とEPS成長で増配を継続
連続増配・減配歴盤石24期連続・減配ゼロ。配当は24年で53倍に成長
自社株買い・総還元積極自社株買いは上限4,000億円。配当+自社株買いで総還元を厚くする
ROE(資本効率)高水準二桁の高水準。安定収益で高いROEを維持し増配を支える

評価のポイント:減配リスク最小の安定増配株

24期連続増配・営業CF潤沢・営業利益率18%級で、配当の安定感は通信業でも随一。減配リスクは極めて低い銘柄です。一方でPER14倍・PBR2.0倍・利回り3.1%と割安でも高利回りでもありません。「安く高配当を買う」より「安定を長く持つ」タイプの銘柄だと考えています。

気をつけたいリスク:割安感の乏しさと成長鈍化

注意・要注意をつけた点です。PBR2.0倍・利回り3.1%で、三菱HCキャピタルや積水ハウスのような割安妙味はありません。また金融事業(auじぶん銀行・auPAY等)の拡大で有利子負債が増え、自己資本比率は低下傾向です。通信は成熟市場で大幅成長は見込みにくく、株価の値上がりより配当狙いの銘柄と割り切るのがポイントです。

業界動向:成熟市場を非通信でカバー

通信業界は国内が成熟し、料金競争と人口減で大幅成長は見込みにくい状況です。成長の柱は金融・DX・データセンター・生成AI関連。設備投資が重く金利上昇は負担ですが、KDDIはローソンと組み「リアル×通信」やデータセンター投資で非通信を強化しています。NTT・ソフトバンクとの3社競争は安定的に推移しています。

わが家の保有スタンス

わが家はKDDIを「減配しにくい安心枠」として保有しています。大きな値上がりや高利回りは狙えませんが、24年続く増配は精神的な支えになります。株価が高めのときに無理して買わず、調整したタイミングで少額ずつ——そんな付き合い方をしている銘柄です。

まとめ

  • 財務11項目中8項目が合格。減配リスク最小の安定増配株
  • 24期連続増配・営業利益率18%級で配当の安定感は随一
  • PER14倍・PBR2.0倍・利回り3.1%と割安・高利回りではない
  • 「安く買う」より「安定を長く持つ」目的に向く

次回も、別の高配当株を同じ財務11項目で分析します。

※本記事は2026年6月時点の公開情報に基づく個人の分析であり、特定銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。株価・指標・配当は変動します。投資判断はご自身の責任で行ってください。必要に応じてIFA・FP等の専門家にご相談ください。

※ 本記事の情報は執筆時点のものです。金利・制度は変更されることがあります。実際のローン契約にあたっては、各金融機関または専門家にご確認ください。
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