「5年ルール・125%ルール」で未払い利息が積み上がる?最終返済でいくら請求される?

5年ルール・125%ルールは急な返済増を防ぐ仕組みですが、未払い利息が積み上がる落とし穴があります。最終返済時のリスクをシミュレーションで解説。
「5年ルール・125%ルールがあるから、急に返済額が増えることはない」——そう聞いて安心していませんか?
・毎月の返済額が変わらない裏で、残債が全然減っていない
・ひどい場合は「未払い利息」が積み上がって残債が増えている
・でも通帳の引き落とし額は変わらないから、気づかない
「返済額が変わらない=安全」は大きな誤解です。
この記事では、5年ルール・125%ルールの仕組みとリスク、未払い利息が積み上がる条件、そして今すぐできる確認方法を整理します。
私も繰り上げ返済で初めて気づいた「利息の怖さ」
住宅ローン控除が終わったタイミングで、私は繰り上げ返済を実行しました。「元金がそのまま減るはず」と思っていたら、明細を見ると返済金の一部が「利息分」に充当されていました。
借りた当初の金利は0.32%だったのに、繰り上げ返済時には0.82%まで上昇していました。5年ルールのおかげで毎月の返済額は据え置きのまま——でも実際の利息負担は増えていて、その分が「見えないところで積み上がっていた」のです。
5年ルール・125%ルールの仕組みとリスク
多くの銀行の変動金利には、急激な返済増を抑える2つのルールがあります。ただし、これは「猶予」であって「免除」ではありません。
- 金利が変わっても、返済額の変更は5年ごと
- 5年間は毎月の支払額が変わらない
- ただし利息分が増え、元本の減りが遅くなる
- 5年ごとの返済額見直し時も、前回比125%が上限
- 急激な増加は抑えられる
- 上限を超えた分は元本に上乗せ(残債が増える)
抑えられた分は、最終的に返済期間の延長・残高の増加・未払い利息として現れます。なお、これらのルールがないネット銀行などでは、金利変動が即座に返済額に反映されます。自分の銀行のルールを必ず確認しておきましょう。
未払い利息はこう積み上がる:シミュレーション
金利が大幅に上昇すると、月々の返済額が「利息にすら追いつかない」状態になります。この不足分が「未払い利息」として繰り越され、積み上がっていきます。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 借入額 | 3,500万円 |
| 当初金利 | 0.5%(月返済額:約90,900円) |
| 5年後の金利 | 4.0%に上昇 |
| 125%ルール適用後の返済額 | 約113,600円(上限) |
| 本来必要な月返済額(4.0%時) | 約145,000円 |
| 毎月の未払い利息 | 約10,400円 |
| 5年間の未払い利息累計 | 約62万円 |
未払い利息が発生するのは、金利上昇が非常に大きい場合(当初0.5%→4.0%以上など)に限られます。ただし、未払い利息が発生しなくても、金利上昇によって元金の減りが大幅に遅くなり、総返済額が増加するリスクは常にあります。
「5年ルールで守られているから大丈夫」と思っていると、この約62万円は最終返済時に一括請求という形で現れます。
なぜ気づきにくいのか
最大の問題は「見えにくいこと」です。毎月の引き落とし額は変わらないため、残債が減っていないどころか増えていることに気づけません。
特にこの記事を読んでほしい人
- 変動金利で0.3〜0.6%台で借りて、今の金利が1%以上の人(元金減少が大幅に遅れている可能性)
- 残り返済期間が10年以内の人(最終返済時の一括請求リスクが高い)
- 5年ルール・125%ルールの詳細を確認したことがない人(今すぐ契約書を確認)
まとめ:今日やること
- 5年ルール・125%ルールは「先送り」であって免除ではない
- 未払い利息は金利が大幅上昇(4%超)した場合に発生。2%程度では発生しないが、元金の減りは遅くなる
- 毎月の引き落とし額が変わらないので気づきにくい——だからこそ明細の定期確認が重要
- 気になったら今すぐ「元金充当額」を確認する
【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨・投資勧誘を行うものではありません。記載のシミュレーション数値はあくまで参考例であり、実際の結果は借入条件・金融機関・金利動向により異なります。ご自身のローン内容については、契約先金融機関またはファイナンシャルプランナーにご確認ください。
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