金利比較

変動 vs 固定:2026年金利上昇局面でどちらを選ぶべきか【シミュレーション付き】

2024年以降の金利上昇局面で、変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきか。実際の返済シミュレーションをもとに徹底解説します。

2026年5月1日読了目安:10分
#変動金利#固定金利#2026年

2026年の金利環境を理解する

日本銀行は2024年以降、段階的に政策金利を引き上げており、住宅ローン市場にも大きな影響を与えています。

変動金利の上昇幅(2023年末比)
+0.5〜1.0%
短期プライムレート基準
ネット銀行の変動金利(2026年5月時点)
0.8〜1.3%
依然として低水準
フラット35(固定)金利目安
1.8〜2.0%
長期金利上昇に伴い上がっている
💡 この環境下での選択ポイント
変動金利は今なお固定より低いですが、今後の上昇リスクが続きます。「今の低さを取るか」「将来の安心を取るか」の判断が重要です。自分のリスク許容度と家計の体力を踏まえた選択が求められます。

変動金利のメリット・デメリット

変動金利の最大のメリットは、現在の適用金利が固定金利より低い点です。2026年5月時点では、ネット銀行の変動金利は0.8〜1.3%台、メガバンクも1%前後の水準です。

たとえば借入額3,000万円・35年返済の場合、変動0.7%なら月返済額は約8.1万円、固定2.0%なら約9.9万円と、月約1.8万円・年約21.6万円の差が生じます。

変動 0.7% の月返済
8.1万円
借入3,000万円・35年
固定 2.0% の月返済
9.9万円
同条件
月々の差額
▲1.8万円
年間21.6万円の差
✅ 変動金利のメリット
  • 現時点の金利が低く、月返済額を抑えられる
  • 金利低下局面では自動的に恩恵を受けられる
  • 繰り上げ返済・手数料ゼロの銀行が多い
  • 借入当初の返済負担が軽い
❌ 変動金利のデメリット
  • 金利上昇で返済額が増える(0.5%上昇→月+約6,000円)
  • 5年ルール・125%ルールで未払い利息が発生する可能性
  • 返済総額が読みづらく家計計画が立てにくい
  • 収入が不安定な場合は二重リスク

固定金利のメリット・デメリット

固定金利(全期間固定・フラット35)の最大のメリットは将来の返済額が確定している安心感です。金利がどれだけ上昇しても月々の返済額は一切変わりません。

✅ 固定金利のメリット
  • 返済額が変わらず家計計画が立てやすい
  • 金利上昇リスクをゼロにできる「安心の保険」
  • フラット35は自営業・フリーランスでも審査が通りやすい
  • 保証料・保証人不要(フラット35の場合)
❌ 固定金利のデメリット
  • 現時点の金利が変動より高く、当初の返済額が多い
  • 金利が上昇しなかった場合、変動より割高になる
  • フラット35は物件の技術基準適合証明書が必要
  • 繰り上げ返済手数料がかかる銀行もある
📌 「固定は損」ではなく「安心を買うコスト」
変動と固定の差額(月1.8万円)を「金利上昇リスクの保険料」と考える視点が重要です。金利が2%以上上昇した場合は固定の方が有利になります。

どちらを選ぶべきか:判断のポイント

結論は「金利上昇リスクをどの程度許容できるか」によって変わります。以下のチェックで自分に合う選択を確認してください。

🔵 変動金利が向いている人
  • 世帯収入が安定しており、金利2%上昇でも家計が維持できる
  • 借入残期間が10年以内(残り期間が短いほど変動有利)
  • 繰り上げ返済の余力があり、金利上昇前に残高を減らせる
  • リスク許容度が高く、多少の返済額変動を受け入れられる
🟢 固定金利が向いている人
  • 収入に変動がある(育休中・時短・自営業・フリーランス)
  • 借入期間が20年以上残っており、金利上昇リスクが長い
  • 家計の余裕が少なく、返済額増加に対応できない
  • 老後など長期の生活設計を確定させたい

私の場合は10年前に三菱UFJ銀行で「当初3年固定0.4%」で借り、固定期間終了後は変動0.6%に移行しました。当時はデフレで金利も低く、タイミングに恵まれました。その後、住宅ローンの借り換えも実施しています(詳細は別記事)。

⚠️ 必ず「最悪シナリオ」を試算してから決めましょう
変動を選ぶ場合、金利が現在より2%上昇した場合の月返済額を計算し、その金額でも生活できることを確認してください。確認なしに変動を選ぶのは危険です。

【2026年5月最新】主要銀行の住宅ローン金利一覧

2026年5月、フラット35金利がさらに上昇し2.710%へ。ソニー銀行・SBI新生銀行・イオン銀行など毎月見直し型のネット銀行でも引き上げが続いており、金利上昇の流れが止まりません

⚠️ 2026年5月の大きなポイント
フラット35が2.710%(前月比+0.22%)に上昇。ソニー銀行は変動金利を前月比+0.35%と大幅引き上げ。三菱UFJ・みずほ・三井住友・りそななどメガバンクの変動金利は年2回(4月・10月)見直しのため5月は4月と同水準。

▼ 変動金利ランキング(2026年5月・最優遇金利)

銀行 変動金利 特徴
PayPay銀行0.850%スマホ・ネット・でんき優遇割適用時
三菱UFJ銀行0.945%メガバンクで最安。10月まで同率
住信SBIネット銀行0.950%がん団信が無料付帯。人気No.1
りそな銀行0.950%対面サポートあり。10月まで同率
SBI新生銀行0.990%5月より改定。条件付き
みずほ銀行1.025%10月まで4月と同水準
auじぶん銀行1.134%au・UQ利用者は割引あり
イオン銀行1.130%5月より改定。物件価格80%以内の条件あり
三井住友銀行1.275%メガバンクで最も高め。10月まで同率
ソニー銀行1.347%5月より大幅改定(前月比+0.35%)。変動⇔固定の切替が自由

▼ 固定金利・フラット35(2026年5月)

種別 金利 備考
フラット35(35年・SBIアルヒ)2.710%前月比+0.22%。上昇継続
PayPay銀行(10年固定)2.230%
住信SBIネット銀行(10年固定)2.509%
auじぶん銀行(10年固定)2.850%
みずほ銀行(10年固定)3.050%10年固定後は変動or再固定
三菱UFJ銀行(10年固定)3.150%同上
三井住友銀行(10年固定)3.150%
📌 変動と固定の金利差が再び拡大
変動金利(最安0.85%前後)vs フラット35(2.71%)の差は約1.9%。固定の割高感がやや広がりましたが、今後さらに変動が上昇するリスクを考えると「固定で安心を買う」選択肢も一考の価値があります。

※ 上記金利は2026年5月時点の情報です。金利は毎月変動します。最新情報は各銀行の公式サイトでご確認ください。

金利について詳しく学べるおすすめサイト

住宅ローンの金利は奥が深く、毎月動きます。以下のサイトを定期的にチェックすることで、金利トレンドを把握できます。

サイト名 おすすめポイント
モゲチェック 毎月の金利動向を詳しく解説。グラフが豊富でわかりやすい。住宅ローンの比較・審査診断も無料でできる
千日のブログ 公認会計士が運営。住宅ローンの疑問に丁寧に答えてくれる。フラット35の予測記事が特に人気
価格.com 住宅ローン 各銀行の金利を一覧で比較できる。条件を入力して実際の返済額シミュレーションも可能
💡 「実質金利」で比較するのが重要
表面上の金利が低くても、事務手数料・保証料・団信の上乗せ金利などを含めた「実質金利」で比較しないと損をすることがあります。特にネット銀行は事務手数料が高めの場合があるので注意しましょう。
※ 本記事の情報は執筆時点のものです。金利・制度は変更されることがあります。実際のローン契約にあたっては、各金融機関または専門家にご確認ください。
この記事をシェア:

関連記事