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変動金利で借りた人が今すぐやるべき7つのこと

変動金利で借りた人が今すぐやるべき7つのこと

金利上昇局面で変動金利のローンを抱える方へ。今すぐ実行できる5つの対策を具体的に解説します。

2026年3月10日読了目安:約7分
#変動金利#金利上昇#対策

2025年に入って、変動金利が次々と上がり始めました。「自分の住宅ローンも上がるの?」「上がったらいくら増えるの?」「何かしなきゃと思うけど、何から手をつければいいかわからない」――そう感じている方は多いと思います。

⚠️ 「とりあえず様子を見る」が一番危険
変動金利の上昇は、気づいた時には数年経っていた、というケースが珍しくありません。月返済額が125%ルールで据え置かれていても、内訳の元本部分が減り、後ろにツケが回されているだけです。「何もしない」は実は「リスクを先送りしている」のと同じです。

私自身、2024年3月に住信SBIネット銀行で0.32%で借り換えたあと、2025年1月に0.57%、2025年7月に0.82%と短期間で2回連続の引き上げを経験しました。「このまま1%、1.5%と上がっていったらどうしよう」という不安は、当事者として痛いほどわかります。

そして2026年3月、わが家はようやく住宅ローンを完済しました。完済までの2年間、金利が上がる中で「実際に何をやって、何が効いたのか」を、47歳・元・変動金利ユーザーの目線で全部書きます。

私も0.32%→0.82%の連続利上げで不安だった

「変動金利は怖い」と頭ではわかっていても、いざ自分のローンが上がり始めると、不安は想像以上です。私の場合はこんな流れでした。

0.32%
2024年3月
住信SBIへ借換時
0.57%
2025年1月
+0.25%の引き上げ
0.82%
2025年7月
さらに+0.25%

残高約3,400万円のスタートでしたから、0.5%上がるだけで月返済額の利息部分は数千円〜1万円単位で増えていきます。「次の見直しでまた0.25%上がったら?」「1%を超えたら?」――シミュレーターを叩きながら何度も眠れない夜がありました。

結局わが家は、繰り上げ返済を加速し、2026年3月に完済しました。ただ、ここに至るまでに「やってよかった」と心から思える7つの行動があります。順番に紹介します。

解決策:今すぐやるべき7つのこと(全体像)

📋 変動金利が上がってきた時の7ステップ
  1. 最新の適用金利を確認する
  2. 金利が上がったらいくら増えるか計算しておく
  3. 借り換えの検討。ただ、借り換える前にまず今の銀行に金利交渉をする
  4. 交渉が通らなければ他銀行への借り換えを検討する
  5. 固定金利への借り換えも選択肢に入れる
  6. 繰り上げ返済で残債を減らす
  7. 家計を見直して返済余力を作る

大事なのは「順番」です。いきなり借り換えや繰り上げ返済から入ると、判断材料が足りないまま動くことになります。①〜②で現状を把握し、③〜⑤で借入条件そのものを見直し、⑥〜⑦で家計と残債の体力をつける、という流れで進めてください。

①最新の適用金利を確認する

変動金利は通常年2回(4月・10月)に見直しがあります。借入時からどれだけ変化しているか、まず現状把握から始めましょう。

1
インターネットバンキングにログインする 「ローン情報」「返済明細」などのメニューで現在の適用金利が確認できます。
2
借入時と現在の金利を比較する 契約書や最初の返済予定表に記載の金利と現在の適用金利の差を確認。何%上がっているかを把握する。
3
返済予定表を再発行する 繰り上げ返済などで当初の予定表と実態が変わっている場合は再発行してもらう。正確な残高・残年数の把握が次ステップに必要。

②金利が上がったらいくら増えるか計算しておく

現在の残高・残年数をもとに、金利が上昇した場合の月返済額を事前に計算しておきましょう。「最悪シナリオを知ること」で精神的な準備と対策が立てられます。

金利上昇幅残高2,000万・残25年残高3,000万・残25年備考
+0.5%月+約4,500円月+約6,800円日銀利上げ1〜2回分
+1.0%月+約9,100円月+約13,600円現状から本格的な上昇局面
+1.5%月+約13,900円月+約20,900円家計への打撃が大きくなる
💡 銀行のシミュレーターで自分の数字を出そう
上記は一般的な概算です。各銀行のウェブサイトにあるローンシミュレーターに「現在の残高・残年数・金利」を入力すると、より正確な数字が出ます。

③借り換える前に、まず今の銀行に金利交渉をする

借り換えを検討する前に、まず現在の銀行への金利引き下げ交渉を試みましょう。交渉が通れば、借り換えの手間・コストをかけずに金利を下げられます。

1
他銀行で事前審査(仮申込)を通しておく 借り換え先の金利条件を書面で取得する。「他銀行でいくらで借りられるか」の根拠が必要。
2
現在の銀行に金利引き下げを交渉する 「他行でこの金利で借り換えられますが、御行でも引き下げは可能ですか?」と伝える。
3
交渉が通れば借り換え不要。断られたら借り換えを進める 手間・費用を考えると、交渉で解決できるなら借り換えより得になることも多い。
💬 私の体験談
住信SBIネット銀行で一次審査が通ったタイミングで、三菱UFJ銀行に「他行でこの金利で借り換えられるので、金利を下げていただけませんか?」と交渉しました。しかし三菱UFJはあっさり「金利は下げられないので、借り換えていただいて構いません」との回答。すぐに借り換えを進めました。

知人の場合は同様の交渉で金利引き下げに成功し、借り換えより安くなったケースもあります。まず交渉してみることが大切です。

④交渉が通らなければ他銀行への借り換えを検討する

金利交渉が断られた場合は、他銀行への借り換えを本格的に検討しましょう。

✅ 借り換えが有利なケース
  • 残債1,000万円以上ある
  • 残年数10年以上ある
  • 現在と借換え金利の差が1%以上
  • 精神的な安心を重視したい
❌ 借り換えを急がなくてよいケース
  • 残債が少ない(500万円未満)
  • 残年数が短い(10年未満)
  • 金利差が小さい(0.3%未満)
  • 諸費用を回収しきれない見込み

⑤固定金利への借り換えを検討する

「変動金利のまま借り換え」だけでなく、固定金利への切り替えも選択肢です。今後の金利上昇リスクを完全になくしたい方に向いています。

✅ 固定への借り換えが向いている人
  • 収入が不安定(時短・育休・自営業)
  • 残年数が20年以上ある
  • 返済額の変動に精神的なストレスを感じる
  • 家計の余裕が少なく金利上昇に対応しにくい
△ 固定への借り換えを急がなくてよい人
  • 収入が安定しており金利上昇に対応できる
  • 残年数が短い(10年未満)
  • 繰り上げ返済で残高を積極的に減らせる
  • 現在の変動金利と固定金利の差が大きい
⚠️ 固定金利は現在変動より高い
2026年時点でフラット35は1.8〜2.0%台。変動(0.8〜1.3%台)より高く、月々の返済額は増えます。「安心を買うコスト」として割り切れるかどうかで判断しましょう。

⑥繰り上げ返済で残債を減らす

金利が上昇する前に元本を減らしておくことで、将来の利息負担を小さくできます。繰り上げ返済は期間短縮型が利息削減効果が高くおすすめです。

📅 返済期間短縮型
  • 毎月の返済額は変わらない
  • 完済時期が早まる
  • 総利息削減効果が大きい
  • ✅ 利息削減目的におすすめ
💰 返済額軽減型
  • 返済期間は変わらない
  • 毎月の返済額が下がる
  • 月々の家計負担を下げたい時
  • △ 利息削減効果は小さめ
生活費6ヶ月分を削って繰り上げ返済しない
手元の現金を全部繰り上げ返済に使うのは危険です。急な出費(病気・失業・設備故障)への対応力が失われます。まず生活費6ヶ月分の現金を確保してから繰り上げ返済を検討しましょう。

⑦家計を見直して返済余力を作る

金利上昇に備える最後の砦は「家計の体力」です。毎月の支出を見直して、返済額が増えても対応できる余力を作りましょう。

見直し項目削減の目安ポイント
通信費(スマホ)月3,000〜8,000円格安SIMへの切り替えで即効果
サブスクリプション月2,000〜5,000円使っていないものの棚卸し
保険料月5,000〜15,000円団信との重複確認・見直し
電気・ガス月1,000〜3,000円プラン変更・新電力切り替え
食費・外食費月5,000〜15,000円変動費として調整しやすい

私たちの場合どうしたか

家計の見直しを一番先に着手しました。実際に取り組んだ内容と結果をまとめます。

見直し項目結果コメント
スマホ(格安SIM切替)月+1万円以上改善夫婦2人分まとめて切り替え
サブスク整理ほぼ変わらずもともとほとんど加入していなかった
保険の見直し月+2.3万円以上改善医療・がん保険解約&収入保障保険見直し。公的保険+貯金で備える方針に転換。自動車保険、火災保険の見直し。
電気代(旧電力へ戻す)月+2,000円以上改善新電力の価格が上昇したため元に戻した
食費・外食費月数千円改善コンビニ・自販機をやめスーパーで購入。食費は共働き&子供の成長期のため削りすぎない方針
合計で月3.5万円以上の改善に成功
固定費の見直しだけで月3.5万円以上の余力が生まれました。借入3,000万円で金利が0.5%上昇した場合の月増加額(約6,800〜7,800円)を十分カバーできる体力がつきました。この「家計の余力」があったからこそ、繰り上げ返済を加速でき、最終的に2026年3月の完済までたどり着けたと思っています。

絞り込み:この記事を特に読んでほしい人

  • 変動金利で借りていて、残高1,000万円以上残っている人
  • 2020〜2023年に超低金利(0.3〜0.5%台)で借り、これから金利見直しを迎える人
  • 「何となく不安だけど、何から手をつけていいかわからない」と感じている人
  • 残年数が15年以上残っており、今後の金利上昇の影響を長く受ける人
  • 共働きで、家計の見直し余地がまだ残っている世帯

逆に、残債500万円未満で残年数も5年以内の方は、ここで紹介した借り換えや大規模な家計見直しよりも、「手元資金で一気に完済するか、淡々と払い切るか」のシンプルな判断になります。無理に7ステップ全部をやる必要はありません。

行動:今日、まず「適用金利の確認」だけやってください

ここまで読んで「やることが多くて頭が痛い」と感じた方も多いと思います。大丈夫です。今日やることは1つだけでいい。

🎯 今日のたった1つの宿題

インターネットバンキングにログインして、自分の住宅ローンの「現在の適用金利」と「残高」と「残年数」の3つだけ確認してメモしてください。所要時間5分。

この3つの数字さえあれば、次のシミュレーション(②)も、借り換え判断(③〜⑤)も、繰り上げ返済の試算(⑥)も、全部できます。逆に、この3つを把握していないまま動くと、「なんとなく不安」だけが大きくなって判断を誤ります。

私自身、2024年に借り換えを決断できたのは、毎月の返済予定表を見ながら「あと何年・残いくら・適用何%」を頭に入れていたからでした。完済から振り返っても、この「数字を握る」習慣がすべての出発点だったと感じています。

💡 明日以降の進め方
数字を確認できたら、次の休日に銀行のシミュレーターで「+0.5%」「+1.0%」のシナリオを計算し、その次の週末に借り換え候補銀行の事前審査を1〜2行申し込む――というペースで十分です。1ヶ月あれば、ここで紹介した7ステップの判断材料はほぼ揃います。

変動金利の上昇は、誰のせいでもなく、止められません。でも、「先に動いた人」と「何もしなかった人」の差は、5年後・10年後の手元資金で必ず開きます。まずは今日、適用金利の確認から始めてください。

※ 本記事の情報は執筆時点のものです。金利・制度は変更されることがあります。実際のローン契約にあたっては、各金融機関または専門家にご確認ください。
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